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i地図通信773号から777号 Japan Drone2025

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写真1 幕張メッセの玄関 玄関の一部が改装中でした。 写真2 会場風景 パノラマ機能で全体を写しましたが、手間は人の相対移動速度が速く、人が分身してしまいました。 写真3 台湾からの訪日団のブース 海外からも多くの出展がありました。 写真4 リーグルジャパン社のブースに展示された双頭カメラ装備miniVUX-SYS 良いアイデアですが、使い方には気を配る必要があります。 写真5 Pix4D社のSfM/MVSと3DGSを比較した映像 進化ではなく創造です。新しい領域を創成する必要があるでしょう。 写真6 GDUテクノロジー社車屋搭載ドローンポートK05 Docking Station こういう時代が近々来る気がします。 写真7 Skydio社ドローンポートDock for X10 写真8 エアロファシリティ社の非磁性による屋上ドローンポートの安全対策の提案 写写真9 Aiu社X8L 写真10 空解社FUSION 写真11 エアロセンス社AS-H1 写真12 HIEN Aero Technology社 Dr-ONE 写真13 東京都の「ドローン観光」事業 写真14 GMO Internet Group 写真15 SoftBank 写真16 Blue innovation 写真17 会場風景(その2) (以上)

i地図通信699号 作業規程の準則における航空写真の撮影基準

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  令和5年版 公共測量作業規程の準則によると、航空写真の撮影基準は二つあります。ひとつは、フィルム航空カメラを使用した場合の第199条(空中写真の撮影縮尺)、もうひとつは、デジタル航空カメラを使用した場合の第185条(数値写真の地上画素寸法)です。なお、第199条では空中写真、第185条では数値写真という表現をしていますが、航空写真と同じ意味で、使用している写像の記録媒体がアナログ(フィルム)かデジタル(固体撮像素子)かの違いです。  本稿では、数値写真の地上画素寸法が、どのような意味を持っているのかと対話します。空中写真の撮影縮尺については、既知として扱います。  第199条(空中写真の撮影縮尺)は、次のように規定されています。    第185条(数値写真の地上画素寸法)は、次のように規定されています。  フィルム航空カメラでは、地図情報レベル毎に一意に撮影縮尺が決められるのに対し、デジタル航空カメラでは数式で決めなければなりません。  フィルム航空カメラは、作業規程の準則が制定された時代には、標準化が進み、写真測量の精度の基準となる焦点距離、フィルムサイズ、フィルム解像度が、どのメーカのどの機種も同じになっていたためです。  一方、デジタル航空カメラは、フィルム航空カメラのように標準化する必要がないため、同じメーカでも機種ごとに仕様が異なっています。したがって、地形図作成の精度を満たすためには、カメラの仕様毎に撮影基準を決定する必要があります。  デジタル航空カメラによる航空写真の撮影基準(数値写真の地上画素寸法)は、平成18年(2006年)度に実施された国土地理院の委託研究「ディジタル写真測量の標準化に関する調査研究作業」で決定されています(津留、2007)。  この委託研究では、Intergrah(現Leica Geosystems)社のDMCとVexcel社のUCDの2つの航空カメラを対象に、8つの検証が行われ、地上画素寸法別の精度と数値写真の測定精度(地上画素寸法の1/2)が導かれました。  これを基に第216条(調整計算)第8項に規定するフィルム航空カメラで撮影した航空写真を用いた調整計算における標高点の残差(対地高度の0.02%以内)を、どのデジタル航空カメラでも満たせる基準が第185条初項のとおり導かれました。つまり、フィルム航...

i地図通信682号 G空間EXPO 2025

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  先週の1月29日(水)から31日(金)の3日間に亘り、東京ビッグサイト(写真-1)でG空間Expo2025が開催されました。また、共催として国際宇宙産業展、防災産業展、グリーンインフラ産業展が開催されていました。 写真1 東京ビッグサイトの外観  G空間EXPOの会場は南棟の2階、「南4」という会場で、同じ階で仕切りがない「南3」では国際宇宙産業展が行われていました。  エスカレーターで登って近くの入口から入ると、そこは国際宇宙産業展の会場でした。  そして、今までにない衝撃的な展示に出会いました。測量業界では名の知れた測量機器レンタルの株式会社ソーキが、何と国際宇宙産業展に出展していました(写真2)。  「何を展示しているのですか?」と訪ねると、  「イノベーションへの意気込みです」というニュアンスの回答がありました。 写真2 (株)ソーキの展示ブース  商社の兼松株式会社の展示では、小惑星探査機はやぶさ2の1/2モデルと並べ、球状の歯車が展示していました(写真3の銀色の製品)。  はやぶさ2の部品かと覗くと、「全く関係ありません。今までにない円滑な回転ができる歯車です。今までにない、全く新しい用途を探しています。何かアイデアはありませんか」と聞かれました。 写真3 球状歯車(兼松(株))  写真4は、北海道に拠点を持つ株式会社岩谷技研のガス気球T-10 EARTHERの模型です。ビニールの球が気球を表し、気球にぶら下がった銀色の円に見える小さなものが船体で、人が乗船できます。  商業フライトを今年から開始する予定だそうです。費用は2,000万円台からで、将来的には数百万円を目指しているそうです。冥途の土産に良さそうです。 写真4 ガス気球T-10 EARTHERの模型((株)岩谷技研)  JAXA(宇宙航空研究開発機構)の展示ブースには、H3ロケットと小型月着陸実証機SLIMが展示されていました(写真5)。左側はH3ロケットの模型で、右側はSLIMの試験機を展示用に仕立て直したものだそうです。 写真5 JAXAの展示ブース  写真6の手前の筒状の物体は、SLIMの燃料タンクです。月に着陸する際の減速に使う燃料をいれたそうです。オレンジ色で縁取られた穴は、展示用に切り取られたものでそうです。奥は、SLIMの実物大展示で、燃料タンクが本体の多くを占めてい...