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【i地図通信849-850ブログ】InterGEO2025 三次元地形図データの作成に向けて

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写真1 2台式立体視用ディスプレイ”#d PluraView” 消息が絶たれそうと何度も噂のあった日本での普及度もかなり高い2台式立体視用ディスプレイを販売する元気いっぱいのschneider digital社の展示ブースです。 写真2 両眼認識式立体視用ディスプレイ 写真では見えづらいのですが、ディスプレイの上端にマイクロソフト社のキネクトが装着され、人の両眼を追跡すると共に、左右の画像の向きを左右の目に合わせて変化させることで、裸眼でも立体視がきるようにしてあります。 写真3 立体視用ディスプレイ”CONTOUR” 写真4 キネクトを使った両手による三次元モデルの操作 写真5 色付き道路点群データからの図化 車載写真レーザ観測結果を用いた図化の状況を示しています。この手の技術を積極的に紹介しているところはなく、僅かに気付いた1社です。標識等は自動認識していますが、それも図化するのは人による作業が基本のようです。 cyclomedia社の評価すべきところは、車から撮影した写真の位置が示されることです(写真内の緑色の円)。これによって図化したい地物がよく見える写真を選択できるようになっています。 地形図作成がよく分かっていて、最善の方法を模索しているように伺えました。 写真6 点群データからの水道管の図化 写真7 点群データからのパイプラインの図化 写真8 斜め写真とレーザ点群データ 写真9 レーザ点群データの分類 写真10 5cm間隔色付き点群データ 写真11 3cm間隔色付き点群データ 写真12 点群データからの自動家屋分類(UVM System社) レーザ点群データから面を図化するのは、これが限界でしょう。ここから矩形に整形することは容易ですが、それはしていませんでした。精度が確保できないことが理由であることは、容易に想定できます。 写真13 屋根面からの棟線認識(UVM System社) 写真14 屋根データの修正(UVM System社) 写真15 出窓の修正(UVM System社) 写真16 衛星画像により整備した都市モデル(VISICOM社) 写真17 VISICOM社の展示ブース (了)

【i地図通信848ブログ】世界最大の測量展InterGEO 概観

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写真1 ベトナムからフランクフルトへの航路 写真2 InterGEO2025が開催されたFLANKFULT MESSE 写真3 FLANKFULT MESSEの入口   写真4 会場入口から撮影した1枚  遙か遠くに会場奥の壁があります。 写真5 会場案内図 写真6 会場に入って直ぐ左の製品紹介の講演会場 写真7 規模の大きな展示例(トプコン社) 写真8 規模の大きな展示例(トリンプル社) 写真9 2段にして使っていたGeo++社 写真10 日本企業の展示(アミューズワンセルフ) 写真11 日本企業の展示(QPS研究所) 写真12 日本企業の展示(レフィクシア社)  写真13 日本企業の展示(ソキア社) 写真14 日本企業の展示(ソニー社)

【i地図通信847ブログ】ベトナム社会主義共和国ハノイ市の測量遺跡

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  ドイツ連邦共和国フランクフルト市で開催されるInterGEO2025に参加する途中で、ハノイ市に寄りました。  ベトナムの各王朝が築いた旧市街とフランスが統治した際に築いた新市街の境を、両者を比較しながら歩いてみました。終日雨で、大した動きはできませんでしたが、結構歩くのも大変で、広い範囲の統一した都市計画には測量が重要な役目を担っていることを感じました。 写真.1 旧市街の道路  写真1は、旧市街の道路です。代表的な道路といえるかは不明ですが、割とどこも幅員がありました。  旧市街の道路は、王朝時代に築かれた碁盤目区画の痕跡のような道路と、この道路を斜めに横切る最短経路優先と思われる道路とで構成されています。王朝時代の道路は、日本と異なり中国の思想、制度をそのまま取り入れるのではなく、地勢を優先しているそうです。つまり、紅河(ホン河)治水のための堤防や用水路建設が重視されたようです。測量技師の心意気を感じました。 写真.2 新市街の道路  碁盤目区画が、地図からも明確です。グーグルマップでは分かりづらいのですが、幅が広いところと狭いところがあり、どのような行政府を建てるのかでメリハリが付けられていると感じました。区画の向きは、旧市街に近い感じがします。北極星と太陽が真南(子午線上)にあることで、南北を決めているはずですが、何かの合理性があるのでしょう。   写真.3 歩道に寝転ぶ人  写真の左端、建物の側壁に二人の人が寝転んでいます。手前の人は、自転車に足を掛け、盗まれないようにしているようにも見えます。東南アジア流でしょうか、店先の歩道で屈んでいる人をよく見かけます。 写真.4 歩道に並ぶ小型(原付?)バイク群  幾つもこのような光景を見ました。通勤の要だが、駐輪場がないということでしょうか。  かなり旺盛の生き様を感じます。これらが、王朝時代が終わった後、近代化に伴って市街地の区画が大きく変わった誘因かもしれません。 写真.5 秒読み信号  小さくて見えづらいのですが、信号機に表示が変わるまでの秒をカウントダウンする掲示板が備えられています。交通行政も大変なようですが、カウントが終わる前に人も車も動き出しています。また、人が渡っていても速度を緩める気配がありません。かなり危険な状態です。 写真.6 昼食フォー  何かベトナム的なものをと、歩道上にテ...

InterGEOに向けて出発 羽田からハノイ市へ

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2025年10月6日8時半、 成田空港第一ターミナル北にて、ベトナム航空への登場を待っています。  いいアングルがなく、ベトナム航空機の鼻先だけ撮影できました。  第一ターミナル北は、真新しく、幾つかの新体験がありました。  出国審査場の壁に「食用ネズミは持ち込まないで」という案内がされていました。世界は、広い。  荷物審査は、二重審査になっていました。一回目で不審となったものは、二次審査があり、私の荷物も二次審査に回されましたが、瞬時で受け取れました。  日本人の出国審査は、完全に自動化されていて、パスポートをかざし、顔認証で終わりでした。 写真1 成田空港第一ターミナル北 ベトナム航空機の鼻先  ハノイ市は雨で、ノイバイ空港からは何も見えませんが、空港内は人が多く、活気がありました。  写真は面白いものではありませんが、ご愛嬌です。 写真2 ノイバイ空港からの風景 写真3 ノイバイ空港内の様子

i地図通信839-843 大阪・関西万博紀行『いのち輝く未来社会のサーベイ』

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 写真1 大阪・関西万博の最寄り駅「夢洲」の通路壁面  大阪・関西万博に、「いのち輝く未来社会のサーベイ(測量)」を調査しに行ってきました。  写真1は、最寄り駅「夢洲」の通路壁面に備えられたデジタルサイネージです。その大きさと画像の美しさに、今回、一番感動した展示(?)でした。 写真2 巨大な宮殿へでもつながるような夢洲駅の出入り口階段  夢洲駅の出入り口の階段は、巨大な宮殿への入口のようで、素晴らしい場所に来たような期待感を沸き上がらせてくれました。 写真3 夢洲駅に直結する東ゲートから見える最初の風景  正面に大屋根リングが照らし出され、心地よい気温となった会場に暖かみを与えています。 写真4 大屋根リンクの内部  強さと美しさを感じました。 写真5 ドローンショー(その1) 写真6 ドローンショー(その2) 写真7 ドローンショー(その3)  ドローンショーの名称は“One World  One Planet”、そのテーマは「願い」 動画1 ドローンショー  大阪・関西万博のドローンショーをお楽しみください。素人撮影で恐縮ですが、、、。また、ブログの制限容量に制約されて圧縮したため、音声はありません。悪しからず。 写真8 3Dモデルの作成装置  人体をスマホで一周撮影し、3Dモデル(もう一人の自分)を作成してくれる装置です。3Dモデルの作成には、3D Gaussian Splatting かNeRF(Neural Radiance Fields)が使われていると思われます。 写真9 噴水ショー「水と空気のシンフォニー」  海側の大屋根リンクの屋上から見学する人も、たくさんいました。 写真10 都市の未来館(未来との対話)  気候変動や都市過密化といった現代社会に対し、再生可能エネルギーや自動運転などにより見学者が解決策を示す、未来を変えるゲームが展示されていました。 写真11 「ゆめを見た・いまを見た」室への入場  巨大な顔群の奥に、地球誕生から現代までを表示する地球儀が見えます。 写真12 地球誕生から現代まで地球儀(誕生)  マグマの海が表示されています。地球誕生です。 写真13 地球誕生から現代まで地球儀(現代)  美しい現代の地球が表示されています。 写真14 遠隔操作による建設  建設現場では、既に遠隔操作での支援による自動工事が...