i地図通信805~810 宇宙ビジネス展(SPEXA)2025
写真1 東京ビックサイト 2025年7月30日(水)から8月1日(金)にかけて東京ビッグサイトで開催された第2回SPEXA(スペクサ、宇宙ビジネス展~Space Business Expo~)に行ってきました。写真右下に、SPEXAの看板が見えます。 前回は、おもちゃ屋さんや葬儀屋さんまで、多様な出展がありましたが、今回は、部品屋さんなど、ロケットや人工衛星の開発に直結する企業に変わられたようです。 測量関係の出展は、測量機器レンタルの(株)ソーキと人工衛星観測データ販売の日本イメージング(株)(JSI)のみのようです。JSIは、出展者全体では広い方の3小間を借りていました。(株)パスコは、今回は出展していませんでした。示唆深い判断です。 写真2 はやぶさ 前回と同じく、入口にはリュウグウへ行ってきた「はやぶさ」の模型が展示されていました。 写真3 LignoSat 京都大学発の超小型木造人工衛星LignoSatです。昨年の12月に国際宇宙ステーション(ISS)から放出され、木造でも宇宙空間で存在できることが示されたとのことです。 写真4 超小型人工衛星の内部構造 大分県のブースに展示されていた6U寸法(10cm×20cm×30cm)の人工衛星の内部を示したものです。 もともと超小型人工衛星は、大学での教育から始まっていますが、今では参入の障壁は、技術力はもとより、生産性に移っているのかもしれません。 写真5 実衛星モデル 左側は2分の1、右側は実物大の人工衛星の模型です。どちらも奥側に太陽光パネルを広げています。2分の1模型は、手前側に通信アンテナを広げています。船舶との通信を目的としているそうです。 写真6 GRUS 国土地理院が地図更新の効率化の検討に採用している超小型光学衛星です。重量は約100kg、寸法は60cm×60cm×80cmで、写真は2分の1モデルです。 写真7 低軌道測位衛星システム(LEO-PNT) 中軌道のGNSS(全球測位衛星システム)によって低軌道で自己位置を測位し、そこから新たに測位電波を放送する全球測位衛星システムです。新たな衛星測位システムが構想されています。 写真8 非地上系ネットワーク(NTN) 携帯電話サービスのソフトバンク等による衛星通信の構想です。米SpaceX社のStarlinkとの違いは、成層圏に通信基地局を配置するこ...