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406 UAVレーザ測量における公共測量での入射角の定義

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  本稿は、i地図通信406号の補足です。  入射角の定義は、一般には「光線の入射方向と物質面の法線とがなす角」ですが、公共測量では、一般的な入射角の定義とは逆になっています。また、公共測量では、光線と水平面とがなす角をイメージされる図が使われていて、誤解を生みそうです。  一般的な入射角の定義は、次のとおりです。  次は、公共測量での定義です。 出典:地上レーザスキャナを用いた公共測量マニュアル(案)平成30年3月 出典:3次元計測技術を用いた出来形管理要領(案) 令和5年3月  局所的な測量を得意とするUAVレーザ測量では、次の図の右側のように捉えることが測量の正確さを確保することにとって重要となります。

120 徐々に本物の三次元地形図が整備されつつあるようです。

  測量は三次元で行われますが、地物までも三次元で表現した三次元地形図を作成ることは困難です。地形図として必要となる全ての地形・地物を三次元地形図に必要となる高さで図化することが困難なことはもとより、立体図化機を使用して編集しても、三次元での編集には大きな負荷がかかるだけではく、地形・地物の隣接関係の把握が困難であるためです。  とはいっても、いつまでもできないことばかり言っていても先には進めません。  i地図通信120号では、測技協の第44回技術発表会で発表された上屋のある水門がある調整池の三次元地形図作成の発表を配信しました。航空写真測量と地上レーザ測量を組み合わせた手法で、水門はレーザ点群から図化されているようです。

114 地上レーザスキャナもキャリブレーションが必要なようですね。

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  i地図通信82号で、FARO社が提示している地上レーザスキャナのキャリブレーション(較正)方法について、簡単に紹介しましたが、もう少し詳しいことを知りたいとの読者からの要望があり、FARO社製品を使われている技術者の協力を得て、i地図通信114号では、一般社団法人日本測量機器工業会が公開している「地上型レーザスキャナー性能確認に関するガイドライン」と合わせて、性能確認方法(距離及び面精度、座標測定精度)とFARO社の較正方法と対話しました。下図は、それらのための観測イメージです。