太陽フレアの被害想定を総務省が公表
総務省が、昨日(4/26)に行われた有識者会議で、衛星測位等に影響を及ぼす太陽フレア(太陽表面の爆発現象)について、100年に1回程度の想定で頻発する被害規模を公表しました(https://www.soumu.go.jp/main_content/000811921.pdf)
衛星測位に影響を与えることから太陽フレアについては、測量業界では知られているところですが、新聞による関連した報道によると、他分野では次のような被害が出ているとのことです。
1989年、カナダで約600人が影響を受ける大規模停電が発生
2017年、フランスの民間航空機で無線が約90分途切れた
2022年、スペースXが打ち上げた衛星49基のうち40基が大気圏に突入する
衛星測位への影響では、測量業界でもよく知られた11年に1回程度の太陽フレアの活発な活動がありますが、宇宙天気などの予報を行っている国立研究開発法人情報通信研究機構(NTIS)の報告書(2020/10/7 https://www.nict.go.jp/press/2020/10/07-1.html)でも10年に1回程度から衛星測位への影響を指摘しています。
10年に1回程度をどのように捉えるかは難しいところですが、基準点測量で留意していた世界から、キネマティック測位を使用した地形測量及びそれに伴うUAVの飛行が進展し、航空法の改正でより多様な地域でのUAV飛行が容易になる中、NITSが行っている宇宙天気予報(https://swc.nict.go.jp/)に留意する必要もありそうです。
ちなみに、この1週間の太陽フレアは、やや活発なようです。
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