映画『大河への道』を見てきました。
伊能忠敬の測量法は、導線法という方法です。これは、トラバース測量に似た方法です。また、伊能図には、針穴があり、複製の跡と言われています。
この程度が、伊能図に対する知識でしたが、映画では、現地での測量から室内での描画まで、正確に分かりやすく表現されており、勉強になりました。また、若い頃に使った烏口を使うシーンがあり、当時から烏口があったことを知り、感慨深くありました。
映画は、1818年に伊能忠敬が死亡するところから、1821年に伊能図が完成するところまで3年間が描かれています。
本当か怪しいと思いますが、幕府からの資金を継続するため、大罪となるのを覚悟で、伊能忠敬の死を隠して地図作りを継続していく状況が描かれています。そして、緯度一度の長さを知りたかった伊能忠敬が何故に地図作製を継続させたのか、弟子達が大罪を覚悟で完成に尽力したのか、ちょっと感動です。
なお、この映画は、本にもなっている立川志の輔の落語が元になっています。また、国土地理院のOBが監修しています。これらが映画を良質なものにしていると思います。
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