測位衛星の種類が増えたということは、何を意味するのか?
本日の配信は、測位衛星の種類が増えたことに対する精度への貢献度への回答です。
多くの衛星測位製品やサービスで、受信できる衛星測位の種類が増えたことを、精度向上と同義として宣伝しているように見受けられます。これは、一般ユーザにとっては正しいことですが、測量にとっては間違いです。測量技術者には周知のことだから問題ないとしているのかもしれませんが、、、。
測量関連の情報としては、精度はDOPや基線長で扱われるべきです。
本日の配信には書きませんでしたが、位置情報サービス事業者からは、電子基準点の品質管理や配信データの遅延、そして仮想点や補正情報の作成が、競争の源であるといわれています。DOPや基線長のさらに奥深くで、品質管理が行われています。
なお、一般ユーザにとっては、上空視界が悪いところで、一種類の測位衛星では、必要な衛星数やDOPが得られないとき、他の種類の測位衛星を使用すると、衛星測位ができるようになる。あるいは、悪かった精度が少しはよくなるということです。測量では、理想的な衛星測位の精度が得られるよう観測方法が設計されているはずです。
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