Matrice300RTKでの測位成果は、どこにあるの?

 本日の配信の本質は、DJI社製Matrice300RTKによる衛星測位の精度管理です。ただ、長いやりとりの結果、搭載したカメラH20Tでは、精度管理はできないことが分かりました。その結果、配信内容は次のとおりとなりました。

 Matrice300RTKについて相談を受けたとき、測量メーカが販売している製品と同様に、測位衛星からの受信データが記録され、どの測位衛星から受信しているのかがわかると共に、基線解析の結果から解の品質(フィクス解やフロート解など)やDOPが確認できるものとして、回答を試みました。

 ところが、Matice300RTKから出力されるのは、一緒に搭載しているカメラで撮影している写真だけでした。オマケに、後処理として行われる三次元形状復元計算でも、そこそこの成果が出ています。

 このようなやりとりを行った上で、Matrice300RTKでリアルタイムに測位される位置情報は、撮影位置に変換され、写真ファイルのExifに書き込まれていると理解しました(検証はしていませんが、UAV写真点群測量の仕組みや今回の精度検証結果からして、間違いないと確信しています)。

 まとめると、素人が、何も意識せずに使用しても、それなりの品質のものができるようにMatice300RTKが作り込まれているということを理解しました。脅威として捉えるのか、チャンスとして捉えるのか、我々の能力が問われるのでしょう。

 なお、RTK機能を使用してMatrice300RTKを使用する際は、衛星測位がFixになっていないと、飛行できないそうです(ここも、完成度が高い製品として作り上げられていると感心しました)。

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