調査用カメラもUAV写真点群測量に利用できますか。

  調査用カメラは、幾何学的な精度が弱く、位置精度を確保できても不安要因は避けられないので、位置の正確さを問われる公共測量での利用は、お勧めしません。

 ただ、作業規程の準則では、UAV写真点群測量に使用するカメラに対して幾何学的精度は要求していません。つまり、カメラキャリブレーションの精度に関する要求は規定していません。したがって、法的には使用することが許されています。

 しかしながら、一般的にUAV写真点群測量で使用される三次元形状復元計算は、標定点に対してはラバーシート変換のような処理を行って精度をよく見せるものもあります。また、検証点では設置された対空標識が良好な特徴点となり、対空標識の場所は良好な結果となりがちです。

 一方、写真測量を基本として精度確保に努めるようにプログラミングされた三次元形状復元計算でも、精度が確保できなくなって計算が収束できず、成果が出力されないこともあります。

 いずれにしろ正確さを問われる測量にとっては、不適切ですので、調査用カメラは利用しない方が無難です。

コメント

このブログの人気の投稿

436 UAVレーザ測量の積算基準 作業工程の中身が判明

i地図通信682号 G空間EXPO 2025

i地図通信773号から777号 Japan Drone2025