103 GNSS失敗学 歴史に学ぶ

 「愚者は経験に学び、賢者は歴史に学ぶ」(オットー・ビスマルク)という格言がありますが、「歴史に学ぶ」とは、過去の他人の失敗から学び同じ失敗をしないようにすることのようです。

 偶然にも、日本ロボット学会誌に掲載されている『ロボティックスによるGNSS失敗学』という解説を見つけました。2019年に刊行されたものです。

 GNSS測量は、高性能な測量機を使用し、上空視界やDOP値、天候など、測位電波の受信が良好なところで行われてきました。今後は、測位電波の受信状況が悪い都市部での衛星測位を行わなければならなくなるでしょう。

 そこは正しくロボット分野の活動地区であり、かつ性能の低いGNSSアンテナや測位電波の受信に悪影響を与えるセンサーをGNSSアンテナの近くに装備していたりします。悪い環境での衛星測位に対する多くの失敗が蓄積されているはずです。

 i地図通信103号では、『ロボティックスにおける失敗学』を紹介すると共に悪い環境での衛星測位の失敗を配信しました。

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