106 地形測量技術者にとってCityGMLはDMファイル仕様と同じ?
FORTRANという科学技術計算向けに開発されたプログラミング言語がありますが、どのぐらいの方がご存じでしょうか? 1954年に考案されたものですが、その後、BASICやCといったプログラミング言語が考案され、いずれ使われなくなるだろうと言われてきました。しかしながら、高速な科学技術計算が求められる現在のスーパーコンピュータにおいても、最も注力されるプログラミング言語はC/C++と並んで、FORTRANだそうです。科学技術計算向けとしては、最高水準の言語で、FORTRANを凌駕するプログラミング言語は、現れなかったのでしょう。
DM(ディジタルマッピング)ファイル仕様は、1986年に国土地理院によって公共測量における地形図データの納品ファイル仕様として考案されました。その後、国土地理院は地理情報標準に取り組みXMLベースのファイル交換フォーマットJPGISを策定しました。その議論の中で、DMファイル仕様はJPGISに置き換えられると考えられていましたし、置き換えることが地理情報の流通を促進すると考えていたと思います。しかしながら、FORTRAN同様、DMファイル仕様(正式には、数値地形図データファイル仕様)は今も公共測量での標準納品ファイル仕様として利用されています。人が呼吸するように。
そして、CityGMLも、人が呼吸するように、自然に三次元地図を交換するのに利用されるようになるのでしょう。
i地図通信106号では、使い慣れた数値地形図データファイル仕様の観点からCityGMLと対話しました。
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