108 CityGMLを生い立ちを語る。

  数値地形図データファイル仕様(通称;DMデータファイル仕様)が規定された時代(1986年)、地形図を図形として格納するには、コンピュータの能力は貧弱でした。そのため、DMデータファイル仕様は、できるだけ効率的に地形図情報を格納することに注力されました。また、効率的に読み出せるように注力されました。その結果、DMデータファイル仕様が普及するにつれ、地形測量技術者以外も利用するようになり、中身が読み取れない暗号だと呼ばれることも多くなりました。

 DMデータファイル仕様が、作業規程の準則の中に止まると共に、丁寧な仕様説明がなかったことも要因だった気がします。

 ただ、これはDMデータファイルだけの話ではなく、ほとんどのファイル仕様が同じ状況だったのではないかと思います。その結果、コンピュータリーダブルだけでなく、ヒューマンリーダブルな、データファイル仕様を超えたデータ記述言語が生まれてきたような気がします。

 i地図通信108号では、CityGMLの親であるXMLや、XMLの親であるHTMLと対話しました。

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