153 UAVレーザ測量の通過率は?

  透過率ではありません。通過率です。

 これは、航空レーザ測量システムを、国内で、独自に開発していた頃から、担当研究者が発していた言葉で、当時の月刊『測量』にも寄稿されていたと記憶しています。

 レーザ光が物質を透過しないことは、今では概ね理解されてきましたが、密度信仰は止まる気配がありません。この信仰は、正しいでしょうか。間違った方向に、技術者を誘導してはいないでしょうか。

 航空レーザ測量でも同じでした。照射密度を高くしても、通過するところには通過し、通過しないところは通過せず、全体では高い密度を記録できても、個々には偏っていて効果がないということもあります。

 低高度から大きなスキャン角で高密度にレーザを照射するUAVレーザ観測。平らだったり等傾斜だったりするところを、高密度に観測して意味があるのか疑問ですし、どれだけ高密度にしたら写真のように均質なエッジ描画ができるようになるのか疑問ですし、これらの努力が功を奏するのか疑問です。

 i地図通信153号では、空中からのレーザ観測における地表面まで到達できるレーザ光の割合と対話しました。

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