161 SfM処理の弱点、処理時間を軽減するには?

  公共測量作業規程の準則のUAV写真測量や空中写真測量の章に、「ブロック」という表現が使われていますが、このブロックが何を意味するか分かりますか?

 駆け出しのころは、単なる作業範囲と理解していましたが、これは間違いでした。準則第17条第3項マニュアルの作成や準則の改訂に携わるうちに、理解できました。それで、同時調整を準則に規定する際には、「作業地区全域を一つのブロックとしてバンドル法により行う」という表現で規定しました。

 つまり、バンドル法が開発された当時は、コンピュータ性能の制約から、大量の写真を一挙に調整計算するのは困難でした。そのため作業地区を分割して処理する方法が規定されたようです。

 なお、同時調整を規定する際には、コンピュータも格段に処理能力が高まっていましたので、ブロック分割は規定しないことも検討しましたが、当時、全県一斉撮影が普及しだした時期で、コンピュータ性能とのイタチごっことなっていて、ブロック分割規定は残しました。ただ、原則としたため、細かい規定は削除しました。

 SfMでは、パスポイント・タイポイントおよび標高の自動抽出も行われるため、処理時間をかなり要しますが、3D都市モデル作成等では実用的でない処理時間を要したり、コンピュータの性能を超えたりするようです。

 i地図通信161号では、SfMの分割処理と対話しました。

 


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