165 手持ちLidarSLAMの活用分野

  「技術には個性がある」。これは、私の好きな言葉です。海外での仕事が多かった30歳代、JICAの広報誌の記事で知りました。

 同じ地形図作成でも、技術者や国の生い立ち、所有する機器等によって、方法が変わってくることを身につまされるとともに、相手国の立場に立って考え、動かなければ意味がないことを学びました。

 昨今、いろいろな測量手法が次々と登場しています。そして、それらは自動で結果を出してくれます。何でもできる魔法のランプのように測量業界を席巻しています。

 しかしながら、それらの手法が定着したかは分かりません。公共測量として届けられる業務は、ほとんどないようです。手法は消え、人は疲れ果て、淋しい気がします。

 測量手法を理解し、適切な適用分野が示されていれば、そのようなことにはならないはずです。

 11月10日、11日に佐賀市で開催された日本写真測量学会の秋期学術講演会で発表された「手持ち型レーザスキャナによる遺構記録三次元データ整備について」では、城郭の測定について発表されました。城郭の測定には、手持ちLidarSLAMは非常に有効なようです。

 i地図通信165号では、手持ちLidarSLAMによる城郭測定と対話しました。

 

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