167 三次元点群データを完成させるのがSLAMか、それとも、
三次元点群データは、21世紀の写真ではないでしょうか。
写真も立体写真によって三次元の世界を表現することができましたが、撮影方法や立体視能力といった制約がありました。三次元点群データにも制約がないわけではありませんが、立体写真に比べると格段に少なくなっています。その少ない制約のひとつである欠測の発生は、異なる方法で補うことができます。そこで力を発揮するのがSLAM技術です。
とかく測量では(絶対的な)位置精度を議論しがちですが、例えば航空写真測量による地形図の更新では、地形図の経年変化していない明瞭な地物を標定点として航空写真を標定していました(相対的な位置合わせをしていた)。
三次元点群データを欠測なく整備する必要があるとすれば、欠測部分を測定された三次元点群を主となる三次元点群データの明瞭な地物を基に標定(接合)するのに、SLAM技術は適しています。
ただ、そのような利用は、公共測量マニュアルには規定されませんでした。
もちろんSLAMは、補測的な作業にしか使えないわけではありません。11月10日、11日に開催された日本写真測量学会の秋期学術講演会では、果樹園の管理・運営に利用しようとする研究も発表されました。林業への活用も進んでいると思われます。地形測量に拘らなければ、21世紀の写真として広い範囲で利用されていくと思われます。
i地図通信167号では、SLAM技術について、地形測量の補測的な利用とそれ自体の活用と、二つの観点で対話しました。
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