187 作業規程の目的は何でしょうか。
UAVレーザ公共測量マニュアルでは、目的が次のようにされています。準則が目的とする「規格の統一」は、規定されていません。
「標準的な作業方法等を定めることにより、円滑な測量作業の実施、必要な精度の確保に資すること」
3次元数値地形図データ作成やLidarSLAM、車載写真レーザ測量(点群)についての公共測量マニュアルの目的も、基本的にはUAVレーザ公共測量マニュアルと同じように規定されています。
その他の公共測量マニュアルでは、「標準的な作業方法等を定めることにより」は共通で、目的は異なっています。
断面図作成では、次のとおりです。
「その規格を統一するとともに、必要な精度の確保に資する」
航空レーザ測深では、次のとおりです。
「必要な精度の確保に資する」
地上レーザ測量、UAV写真測量、車載写真レーザ測量(地形図)は、次のとおりです。
「その規格の統一、標準化及び必要な精度の確保に資する」
1986年(昭和61年)に公開されたディジタルマッピング作業要領は、地上レーザ測量等と同じです。
つまり、2018年(平成30年)に公開された航空レーザ測深以降は、「標準的な作業方法を定め」ても、「標準化」や「規格の統一」は行っていないと解釈できます。公共測量マニュアルの最終形態である作業規程の準則第1条(目的及び適用範囲)には、次のように規定されています。
「公共測量における標準的な作業方法等を定め、その規格を統一するとともに、必要な精度を確保すること等を目的とする。」
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