279 選点八分、観測・計算二分
先日、測量の先達に「選点八分」という基準点測量の言葉を教えてもらいました。土木でいうところの「段取り八分、仕事二分」ですが、基準点測量らしい表現でうならせられました。後の二分は「観測・計算」というところでしょうか。
作業計画がしっかり決まっていれば、仕事は円滑に流れていくという意味です。
公共測量 作業規程の準則でも、同じ考え方が取り組まれています。第1編総則の第11条で基本的な項目の立案が求められるとともに、測量方法を規定した各章の作業計画に工程別に作成することが規定されています。「工程別に作成する」とは、各工程に規定されている項目の実施方法を作業計画時に立案し、後は確実にそれが実行されているかを精度管理することを意味します。途中で、方法や仕様を変更しなければならないことは、「負け」を意味します。
このことは、建設業法にも見ることができます。同法第20条第4項では、見積を取得する際に具体的な工事の内容を提示することを求めています。具体的な作業内容が提示できなければ、提案型の発注とし、採択後に具体的な内容と見積り合せを行い、発注されることになるでしょう。
i地図通信279号では、UAVレーザ測量第449条(作業仕様書の計画機関による承認)との対話を配信しました。
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